山形鉄道最上川の流域を走る第三セクター“フラワー長井線”
2003年6月に探訪
2021年7月に2回目の探訪

 山形県の最上川流域の田園地帯を走る第三セクター鉄道である。始点は山形新幹線の赤湯駅で、荒砥駅まで約30qを結ぶ。
国鉄長井線からの転換路線なので、“フラワー長井線”の愛称で呼んでいる。1988年に第三セクターに転換し、軽快気動車で
運行されている。沿線4市町村との強い結びつきを持ち、駅舎にコミュニティセンターを設けるなどしている。輸送密度は1000人程度
で、営業損益は毎年赤字になっており、経営状況は厳しいが、沿線とのタイアップ(観光キャンペーンなど)を進めることで、利用者を
増やす可能性はある。(2003年記) 

 

2021年7月 2回目探訪
     
 赤湯駅 乗客は少ない  鉄道娘とコラボ 
     
LINEスタンプを販売  お得な切符。親子、孫乗り放題切符も。  PC枕木に交換。除草剤散布も。 
     
 木の枕木 梨郷駅の周辺案内図  今泉駅にて 
     
 ぽつりぽつりと乗客が 自転車置き場もある南長井駅  高校生が描いた壁画 
     
 アヤメ公園駅で降りる観光客 小学生の絵「10周年おめでとう」  荒砥駅 
     
終点の荒砥駅  荒砥駅構内のショップ  荒砥駅構内 
     
 ツアー客がいた 車内での案内があった  最上川橋梁 
     
 工業団地と新しい駅 駅を増やしたが  当時の繁栄を物語る駅 
     
 あやめ公園駅 長井市内に残る商家  新築されたばかりの長井市役所と長井駅 
     
 市役所と駅舎内 山形鉄道グッズコーナー  長井駅ホーム 
     
 赤湯駅にて 赤湯駅にて   

見て、感じたこと
@ 赤湯駅からの乗客はまばら。山形新幹線と接続は良い。
A 1両のワンマンカー。セミクロスシート。新潟鉄工所製造。かしてつと同じタイプ・
B 結構揺れる。PC枕木もあるが、木製枕木が多い。
C 平日のフリー切符はない。平日限定の親子、孫乗り放題切符はあるが。
D 鉄道娘のラッピング車両を運行している。
E 今泉−荒砥駅間は少し乗り降りもある。
F アヤメ公園駅は観光客も利用する。
G 終点の荒砥駅は、2003年よりも観光客向けの売店が充実している。
H 荒砥駅から乗車ツアーが通常運行車両を利用して行われている。
I 永井は商業が栄えた名残の商家などがポツポツ残っている。
J 2021年3月、長井駅敷地に新しい市役所が完成した。長井駅もその一部としてオープン。
K 車内放送は、中国語もある。
 

2003年6月(1回目)
つばさと並ぶ軽快気動車(赤湯駅)   車内はセミクロスシート   最上川流域の田園地帯
国鉄時代名残の跨線橋、広い構内  長井市は“花の長井”で観光宣伝   窓に貼られた優先席のシール
無人駅にも手入れされた花壇あり 「駅に併設された公共施設 駅舎にある荒砥高校美術部の絵
地域交流施設に新築された荒砥駅   花が描かれた車両 どの車両にも沿線の花を描いた
    車内の吊り広告  木造の長井駅とアヤメの花   長井駅構内の券売機
山形鉄道 2000年度
設立
営業
キロ
旅客輸送人員(千人) 輸送密度
(人/日)
鉄道営業収入(千円) 営業損益(千円) 収支係数 全事業経常損益(千円) 出資者
1988 30.5  99.4  932 210,453 ▲128,127 160.9   山形県、長井市、南陽市

見て感じたこと
@ 沿線の4市町村が鉄道支援に積極的である。公共施設を併置して新築された駅がいくつもある。
A 山形県全体と沿線の自治体が観光宣伝に力を入れている。
B 大半が無人駅であり、社員は少ないように感じた。
C 国鉄時代の名残の長いホームや広い構内が随所に見られる。
D 軽快気動車は手入れも行き届いており、きれいである。沿線自治体の花を車両に描き、車両に
 その花の名前をつけている。
E “フラワー長井線”で売り出しているわりには、沿線に花が少ない。
F 車両にはトイレがついている。約30qを走るからであろう。
G 記念切符のようなグッズは発売していない。
H 得々切符が3つある。土日のフリーキップ(1000円)、新幹線リレー切符、シルバーバス。
I 新聞販売店組合が、沿線情報マップを定期的に発行している。
J 荒砥駅をきれいにする小学生のボランティア隊がある。
  山形鉄道の公式ホームページあり