わたらせ渓谷鉄道住民の足だけでなく、観光輸送に力を入れる第三セクター
2003年9月に1回目探訪。2022年9月に2回目探訪。

  群馬県桐生市と栃木県足尾町を結ぶ国鉄転換の第三セクター鉄道である。毎年の乗客減少のため、赤字に苦しんでいる。
1998年からのトロッコ列車の運行など、沿線自治体とタイアップして観光客輸送に活路を見いだそうと努力を重ねている。
沿線自治体でつくるわたらせい渓谷鐵道連絡協議会と会社が連携して、存続のために写真や絵画のコンテスト、
「毎月1回プラス乗車運動」「わたらせ花のユートピア構想」などを推進している。この2年間で沿線住民向けに3種類のチラシを
配布して、乗車と支援に協力を訴えている。  

     
 高架の桐生駅 JRと共用 トロッコ列車のポスター  桐生−相老間 
     
 山中を進む 渡良瀬川を渡る  渡良瀬川に沿って足尾銅山まで 
     
 足尾駅 車両が留置されている 足尾駅  間藤駅 「時刻表2万`」の到着駅 
     
 終点の間藤駅 旧型車両  アテンドさんがわてつグッズを販売 
     
東武線との接続駅・相老 駅舎は共用  相老駅 東武線用のIC読み取り機  わてつグッズが豊富にある 
     
わっしー(トロッコ列車」のグッズも  鉄印帳も  トロッコ列車が一番の売り! 

       見て、乗って、感じたこと   2022年9月
@ 乗客は少ない。平日で雨天だとしても、少なすぎる。沿線住民の足には鳴っていないかも。
A 観光客がちらほら。新型車両はベンチシート。観光客、鉄道愛好家にとっては、とても快適とは言えない。朝夕に混雑するのだろうか?
B トロッコ列車に力を入れている。トロッコ列車も2編成ある。週末の観光客に的を絞っていることは、沿線の四季折々の見応えある景色からすれば、
 当然だあろう。
C 大間々駅から間藤駅までのわたらせ渓谷は急速に過疎化が進行しているようなので、観光鉄道をメインにするのは正しい選択であろう。
D 桐生では、JR、わたらせ渓谷鉄道、東武鉄道、上毛電気鉄道の4社協同絵、訪問&街歩きキャンペーンを実施している。
 織物のまち「桐生」も観光資源が豊富である。
E 枕木は大半が木製で老朽化しているようだ。5本くらいおきにPC木ら議を入れている。災害には弱いだろう。インフラの維持・更新も課題である。
2003年9月 1回目探訪
 桐生駅、JRと共用の高架ホーム   新しい駅も設置   新しい駅舎もある
文化施設も兼ねた終点の間藤駅  間藤駅のレンタサイクル  陶芸教室の案内(間藤駅)
ハイキングコース紹介ポスター 「 水沼温泉駅にて  水沼駅温泉センターのホーム側入口
 水沼温泉駅にて  トロッコ列車(大間々駅構内)  サロン・ド・わたらせ(大間々駅)
 座布団のある大間々駅待合室  レールバスの車内  どの駅も花で飾られている
 古い駅舎も残る  渓谷沿いを走る  どの駅にも屋外トイレがを整備
わたらせ渓谷鉄道 2000年度
設立
営業
キロ
旅客輸送人員(千人) 輸送密度
(人/日)
鉄道営業収入(千円) 営業損益(千円) 収支係数 全事業経常損益(千円) 出資者
1988 44.1  87.0  843 290,366 ▲133,073 145.8   、群馬県、足尾町、桐生市、大間々町、東町、群馬銀行

見て感じたこと
@ どの駅にも花壇があり、花が咲いている。会社をあげて花いっぱい運動に取り組んでいる感じだ。
 沿線を花で埋め尽くす「わたらせ花のユートピア構想」を打ち出している。
A 車両はみな「あかがね(銅)色」に統一されている。
B 平日だったが、乗客は、観光客が目立つ。大間々駅までは沿線に住宅地もけっこうある。
C 観光客の誘致に力を入れていることがわかる。各駅には木製の新しい案内板が設置されている。
D トロッコ列車、イベント列車、ハイキングツアー、日光への観光ルート設定、沿線観光施設とのタイアップなど、
観光にはかなりアイデアを出して、頑張っている。
E わたらせ鐵道連絡協議会と会社が連携して、写真や絵画コンテストなどを実施している。また、鐵道への
理解と協力をえるために、3回にわたって地域住民にチラシを配った。
F わたらせ渓谷鐵道「身近なふれあいの旅倶楽部」をつくって、入会を呼びかけている。
G 運転士さんがとても気さくで親切である。
H 1日フリーキップ(1800円)を平日も発売している。
I 沿線自治体がコミュニティセンターをかねて新しい駅舎をつくっている。どの駅にも同じ形の屋外トイ レを整備している。
J 水沼駅温泉センターは、駅と温泉をセットで整備したもので、利用料も安く(500円)、車での利用も多い。  

  わたらせ渓谷鐵道のホームページがあります