軽快気動車を導入してがんばる兵庫県の第三セクター
2003年7月に1回目探訪。2021年12月に2回目探訪尾。

 兵庫県の加西市が路線の大部分を占める。東播磨地方ではJR加古川線を中心に北条鉄道と三木鉄道が走っている。
この3つの路線を一体のものとして、PRしているが、北条鉄道・三木鉄道は共に経営状況は厳しい。
しかし、両鉄道とも新型気動車を導入するなど、赤字経営ながら路線存続の意欲が見られる。
共に地域の支援に揺るぎがないようである。
 北条鉄道は、北条町駅がショッピングセンターの建設と同時に新築されるなど、加西市の全面的な支援を受けている。
神戸・姫路への交通手段としての役割がバスやマイカーに奪われてしまっている現状では今後も経営は厳しいだろう。
社員は11人と、合理化は徹底している。   (2003年7月記)

2021年12月 2回目探訪
     
粟生駅 加古川線と北条鉄道のホーム    軽快気動車 
     
  車内  途中駅での乗り降りがけっこうある 
     
 女性の運転士さん 昔ながらの駅   
     
枕木交換、ばらすと散布もあり イルミネーション  五能線からやってきた 
     
小学生の絵  北条町駅 レンタサイクルも  方城町駅 
     
 北条町駅 野菜も売っていた    
     
  法華口駅の行き違い設備  地元企業の寄付で2020年に設置 
     
大掃除中のボランティア駅長さん  鶉野飛行場への道案内  うずらの飛行場へ 
     
路面にサインあり  入り口  復元された地下壕 
     
 滑走路 法華口駅   

乗ってみて感じたこと
2021年12月
@ 運転士は女性だった。
A 途中での乗ル人が目立った。
B 英語の車内案内がある。
C 五能線を入っていたキハ20が北条町駅の入り口に留置してある。
D 北条町駅には駅員さんが複数いた。
E 各駅がよく手入れされ、装飾も施されている。クリス松イルミネーションあり。
F 車内に子どもの絵を掲示している。
G 法華口駅に2020年に地元企業の寄付により、行き違い設備ができた。
H 法華口駅から、姫路海軍航空隊・鶉野飛行場までの道案内が丁寧に施されている。
I 加西市が鶉野飛行場跡を戦争遺跡として整備中である。実物大模型の戦闘機「紫電改」を展示中。
  「九十式艦上爆撃機」の実物大模型を、水戸市で制作中とのこと。
J 鉄道グッズは少ない。鉄印帳はある。  

 

2003年7月
 新型の軽快気動車  センスの良いデザイン  乗客は多くない。
 車内には車椅子スペースあり  田園地帯を走る  加古川線・北条鉄道・三木鉄道を宣伝するポスター
 北条町駅には無料自転車あり 「新築された北条町駅  北条町駅には観光案内もある
 タクシー専用電話が駅構内にある  北条町駅とショッピングセンター  レールバスも走っている
北条鉄道 2000年度
設立
営業
キロ
旅客輸送人員(千人) 輸送密度
(人/日)
鉄道営業収入(千円) 営業損益(千円) 収支係数 全事業経常損益(千円) 出資者
1984 13.7  29.6  630 61,995 ▲43,496 170.2   加西市、兵庫県、小野市

視て感じたこと 2003年
@ 年間6000万円の収入しかないのに、ここ2年間に新型軽快気動車を2両も導入している。
A 1日15往復で、ほぼ1時間間隔であるが、もっと増発しても良いのではないかと思う。
B 社員をほとんど見かけなかった。ぎりぎりまで合理化を進めているようだ。有人駅は北条町駅のみ。
C 切符はない。すべて車内精算。
D 昼間割引回数券あり。10枚の料金で13枚分。
E 乗客は少なかった。輸送密度も鹿島鉄道並みに少ない。
F 加古川線の電化工事が進んでいる。これが乗客増につながればよいのだが。 

  北条鉄道のホームページ(個人作成)があります