合理化とアイデアで頑張る茨城県のローカル私鉄
2003年4月に探訪
茨城県北部の日立市と常陸太田市を結ぶ電車である。会社は日立製作所の傘下になり、バスや不動産などが中心で、鉄道部門の比率は低い。日立製作所の工場への通勤客が多い分、不況の中で、経営は厳しいが、早くからの合理化をすすめ、頑張っている。女性の駅員が配置された各駅は清掃が行き届き、草花も飾られてすがすがしい。イベント列車の運行や、子ども向け夏休み鉄道教室の開催など、アイデアを出して努力している。
JR常陸太田駅前の常北太田駅。 | 自販機は日立電鉄の名入り | 券売機。JR用もある。 |
常北太田駅の女性駅員 | オリジナルグッズのポスター | 自転車持込OKのポスター |
車体広告 | 駅名表示板には絵が描いてある | 乗客は少ない |
田園地帯、住宅地もある | 昔の塗装にした電車もある | 終点鮎川駅は国道沿いにある |
鮎川駅の隣はガソリンスタンド | 草花を手入れする女性駅員 | 持参人式定期券の宣伝 |
手書きのJR常磐線の時刻表 | 呑電日立号(大甕駅にて) | ずらりと並ぶ自販機(大甕駅) |
設立 年 |
営業 キロ |
旅客輸送人員(千人) | 輸送密度 (人/日) |
鉄道営業収入(千円) | 営業損益(千円) | 収支係数 | 全事業経常損益(千円) | 出資者 |
1927 | 18.1 | 2,204 | 1,853 | 431,839 | ▲21,268 | 104.9 | 日立製作所、茨城交通、日産火災海上保険、常陽銀行 |
見て感じたこと
@ 駅舎はどれも古いが、手入れと清掃が行き届いている。それは女性のパートの駅員さんがよく働いているからであろう。
A 駅に手書きの時刻表があるなど、こまめな気遣いが感じられる。
B 2002年12月のダイヤ改正についての説明のプリント待合室に貼ってあった。乗客への説明の姿勢 は好感を持てる。
C 記念グッズをたくさん作っている。記念乗車券、チョロQ、くるっぴー、ジグゾーパズル、下敷き、ミニタブレットな ど。
D 自転車の持込を9時30分から15時まで、200円でできるようにしている。持参人式定期券を発行し ている。なかなかアイデアがある。
E 駅には自販機がたくさんある。車体広告をつけた車両も走っている。駅名表示板に広告がある。収 入を増やすために頑張っている。
G 飲み放題電車である、「呑電車日立号」というイベント電車を走らせている。
H 車両の塗装はやや色あせてきているなど、経営環境の厳しさが感じられる。
日立電鉄の公式ホームページあり