阿武隈川に沿って福島県と宮城県を走る第三セクター
2003年6月に探訪
福島県の福島駅と宮城県のJR東北線の槻木駅とを結ぶ電車である。JRに乗り入れて仙台駅までの運転する電車もある。1984年に第三セクターとして設立され、1988年に福島−丸森間が開業して、全線電化された。阿武隈川に沿う田園地帯を走るが、沿線人口は比較的多いので、輸送人員300万人、輸送密度2千人以上になっている。沿線の丸森町なども観光に力を入れている。イベント列車の運転や沿線ウォーキングなどを行っている。
JRとホームは共用(槻木駅) | 乗客はまばら(槻木ー丸森間) | 阿武隈川沿いの田園地帯を行く |
手入れの行き届いた丸森駅 | 夏の夜、納涼列車を運転 | 丸森町では週末に観光用バス運行 |
丸森町阿武隈急行利用促進協議会が立てた看板 | 「丸森駅にあるレンタサイクル | 丸森駅で咲き誇る花は地元のボランティア団体によるもの |
丸森駅に停車する電車と花々 | フリー乗車券の宣伝ポスター | 貸し出し用広告掲示板あり |
福島駅では福島交通とホームを共用 | トロッコ列車の乗車券を買うために並んだ人達(福島駅) | 入り口はJRの駅ビルの外れにある(福島駅) |
設立 年 |
営業 キロ |
旅客輸送人員(千人) | 輸送密度 (人/日) |
鉄道営業収入(千円) | 営業損益(千円) | 収支係数 | 全事業経常損益(千円) | 出資者 |
1984 | 54.9 | 310.5 | 2176 | 927,052 | ▲50,966 | 105.5 | 福島県、宮城県、福島交通 |
見て感じたこと
@ JRと同じ大きさの電車を使っており、ローカル鉄道という側面だけでなく、地方都市を結ぶ鉄道という側面もある。
A 福島市近郊は住宅も多く、乗客も多い。
B 阿武隈川沿いには観光地もあり、自治体と共同して宣伝に力を入れていることがわかる。
C 月1回、阿武隈急行沿線で、フリーウォーキングを実施している。
D 毎月第1日曜を「阿武急の日」として、フリー乗車券(600円)を発売している。
E 夏の納涼列車「ほろにが号」を福島駅とあぶくま駅の間で走らせている。
F 阿武隈急行線全線開業15周年記念事業実行委員会があり、「トロッコ列車」を運行している。また、「阿武隈急行沿線の集い」を企画している。
G その実行委員会が、阿武隈急行を利活用した地域交流の活性化提言を募集している。
H 丸森町阿武隈急行利用促進協議会があるように、沿線自治体が積極的に支援している。