南阿蘇鉄道
阿蘇のカルデラ内を走る町村営の鉄道
2005年12月に探訪

 JR豊肥本線立野駅から出発して、阿蘇の山中を17qも走る1両の気動車。国鉄高森線の存続にあたって、
熊本県が出資を拒否したために、沿線町村だけが出資して運行している。観光トロッコ列車「ゆうすけ号」の運行は
全国に知られ、観光に力を入れている。駅員の姿をあまりみえず、徹底した合理化をしていることがわかるが、経営は
厳しい。地元の全面的なバックアップを受けて運行していることは、駅舎やホームにも見てとれる。 

   南阿蘇鉄道の今とこれから  鉄道ジャーナル/2018年7月号
   南阿蘇鉄道の復旧支援 交通新聞・2020年7月6日 

立野駅 沿線案内図 立野駅 高森町でのクリスマスファンタジー案内
車内は清潔 1日フリーキップを発売 阿蘇の外輪山を越える
お城ふうの駅 阿蘇下田状温泉駅 歓迎ののぼり ロッジ風の駅
山小屋風の駅 車庫と洗車機(高森駅) 阿蘇の外輪山(高森駅)
高森駅 高森駅は高森町産業観光館と共用 C12型機関車展示(高森駅)
高森駅舎内のクリスマスツリー 立野駅の表示 高森駅ホーム

南阿蘇鉄道 2003年度
設立
営業
キロ
旅客輸送人員(千人) 輸送密度
(人/日)
鉄道営業収入(千円) 営業費用
(千円)
収支係数 全事業経常損益(千円) 出資者
1985 17.7 308 548 85,151 99,809 114.2 ▲12,097 高森町、白水村、長陽村、久木野村、蘇陽町

                見て感じたこと
 @ 1両のワンマンレールバスは、鹿島鉄道と同じで貫通扉なし。単行が基本で、第三セクター開業時    から、乗客は少なかったのだろう。
 A 車内では運転士が観光案内をしてくれる。観光に力を入れているあらわれである。高森駅では土産   品を販売している。
 B 1日フリーキップを2005年7月から毎日発売し始めたのは、危機感のあらわれだろうか。
 C 沿線自治体だけで運営しているのはすごい。駅舎も新しくして力を入れている。
 D 枕木はすべて木製の古いもの。信号などの設備も古そうなので、存続問題は避けて通れないので    はないだろうか。
 E 職員の姿はほとんど見かけなかった。14人しかいないのだから当然だろうが。有人駅は高森のみ。