鹿島臨海鉄道
沿線の観光資源を生かして頑張る茨城の第三セクター高架鉄道
2005年5月に探訪

 国鉄時代に建設が開始されていた高架を中心とした線路を、鹿島臨海工業地帯で貨物輸送をしていた第三セクター「鹿島臨海鉄道」が引き受けて運行を開始してから20年が経過した。地元では「大洗鹿島線」と呼ばれ、JRの一部のようなイメージもある。電化されているJR鹿島線の鹿島神宮駅にも乗り入れている。沿線には大洗、鹿島神宮、カシマサッカースタジアムなどの観光資源があるので、これを活用した集客にも力を入れている。サッカーの試合がある時には臨時列車を運転し、カシマサッカースタジアム駅にも全車両が臨時停車する。
 現在、経営は黒字基調であるが、車輌の更新時期も迫っており、経営環境は決して安泰とは言えないであろう。
 なお、鹿島鉄道の終点、鉾田駅から、鹿島臨海鉄道の新鉾田駅までは徒歩15分ほどである。

新鉾田駅 ホームだけ高架 鹿島臨海鉄道のカレンダー お知らせコーナー 新鉾田駅
開業20周年記念乗車券 意見箱 新鉾田駅 関東の駅スタンプラリーに「大野駅」
グッズの宣伝 大洗にある水族館 各種のチラシコーナー 新鉾田駅
観光宣伝コーナー 新鉾田駅 しおさい散策フリーきっぷ
JR、茨城交通湊線との周遊
ラッピング列車 
茨城県住宅供給公社
ラッピング列車 転換クロスシート 両替の案内
大洗駅と周遊バス 大洗駅構内の売店 オリジナルグッズの展示
ヘッドマークの展示 大洗駅 ラッピング列車
JAかしまなだ
ラッピング列車
鹿島神宮
券売機の案内 沿線を紹介する手書きポスター 沿線イベント紹介の手書きポスター
水田を貫く高架線 駅の紹介 車内掲示 水戸駅ではJRのホームを間借り
車内にある観光パンフとポスター 北浦湖畔駅 鹿島サッカースタジアム駅
JR線を走る気動車 線路が見えるサッカースタジアム 鹿島神宮駅
鹿島神宮駅ではJRホームを
間借りする
高架ホームと鹿島神宮駅

北海道ちほく高原鉄道 2002年度
設立
営業
キロ
旅客輸送人員(千人) 輸送密度
(人/日)
鉄道営業収入(千円) 営業損益(千円) 収支係数 全事業経常損益(千円) 出資者
1969 72.2 2,724 2,453 1,3445861 ▲142 100.0 JR貨物、茨城県、住友金属、三菱化学

                見て感じたこと
 @ 沿線の観光資源の活用に力を入れている。大洗、鹿島神宮、サッカー。
 A ラッピング列車が目立つ。広告を積極的に集めている。高架が多いので、宣伝効果はいまいちだろ  うが、公的機関から集めているようだ。
 B 企画商品(グッズなど)をいろいろ発売している。
 C 駅のお知らせコーナー、手書きポスターなど、広報活動がきちんとしている。
 D 車内は騒音が大きい。高架のせいもあるだろうが、車両が老朽化しているのではないか。開業以来  、新造車はない。
 E 地元では「大洗鹿島線」と呼ばれ、水戸駅と鹿島神宮駅ではJRにホームも改札も借りている。
  

鹿島臨海鉄道のHPがあります