井原鉄道
1999年開業の第三セクター岡山・広島 アイデア企画で厳しい経営環境に挑む
2005年1月に探訪

 1999年に開業した岡山県と広島県にまたがる第三セクター鉄道である。JR伯備線総社駅からJR福塩線神辺駅までの約41qを結んでいる。年間の乗客は100万人を少し超える程度であり、大幅な赤字経営が続いている。会社は各種の割引切符の発売、沿線ウォーキング等企画を出し、沿線自治体で組織するの井原線振興対策協議会は団体利用に補助を出すなど努力している。

JRに隣り合う総社駅 高架の総社駅改札口 PRチラシがたくさん置いてある
サポーター募集ポスター フリーキップのポスター カレンダー発売中
倉敷チボリ公園入場券との
セット券発売
もみじパス(65歳以上)などの企画切符あり フリー切符8枚で記念品と交換
「井原線に乗ろう会」会員募集 団体割引の案内 沿線観光写真展示(総社駅)
セミクロスシート 吉備真備駅あり 車掌さんに訪ねる観光客
モダンな井原駅 振興対策協議会が設置した「いちゃん文庫」(井原駅) 宝くじ号

井原鉄道 2001年度
設立
営業
キロ
旅客輸送人員(千人) 輸送密度
(人/日)
鉄道営業収入(千円) 営業損益(千円) 収支係数 全事業経常損益(千円) 出資者
1999 41.7 1,099 993 350,555 ▲266,697 167.1 ▲346,182 岡山県、広島県、矢掛町、井原市、中国銀行など

                見て感じたこと
 @ 半分以上が高架線であるが、意外に時間がかかる。もっとスピードアップしても良いのではないかと  思う。
 A 割引切符を色々出している。ほのぼのフリー切符(沿線の商店割引)、ペアフリー切符(2人用、土日   チボリ切符(倉敷チボリ公園)、もみじパス(65歳以上)、美術館巡りフリー切符(沿線の5つの美術館   割引)
 B ファミリー定期券制度(通勤定期客の同伴者は土日に乗車すると200円)、沿線ウォーキングなど   色々な企画をしている。
 C 切符や企画を宣伝するためにポスターとチラシを作成して、掲示・配布している。
 D 井原鉄道を紹介するためのパンフがきちんと駅に置いてある。
 E 井原線沿線タクシーガイドマップを沿線自治体とタクシー会社が作成している。これはなかなか良い  アイデアである。
 F 車両はステンレスボディーで新しいが、シートがかたく乗り心地はあまりよくなかった。
 G 乗車したのが平日の昼間であったせいだろうが、乗客は少なかった。経営は厳しいと感じた。
   

井原鉄道HPがあります