観光路線として生き残りをはかる福島県・栃木県の第三セクター
1回目探訪・2004年6月、2回目は2022年7月に探訪

  沿線の観光資源を生かし、東京方面からの観光客の利用を重点的に追求している。会津鉄道の会津田島駅以南と野岩鉄道と
東武鉄道は相互に乗り入れ、一体的に運行しており、浅草直通の快速と特急が運転されている。野岩鉄道沿線からは観光客の利用も多い。
 ただ、地域住民の生活の足としての役割は弱い。(2004年6月記)

2022年7月 2回目探訪
     
 会津若松駅 2両編成 リクライニングシート 乗り心地よし  西会津駅 高校生 
     
 少し色あせてきた 芦ノ牧温泉駅 駅員さんと車掌さん、乗客  芦ノ牧温泉駅は有人駅 
     
 沿線にはソーラーパネルも 列車交換  バラストを撒いた 
     
耕作放棄地が目立った  ラッセル車  昭和のなごり 
     
会津田島駅  駅構内  鉄道グッズも販売 
     
 鉄道グッズのPR お座トロ列車を運行  鉄印帳もある 
     
 バス鉄道利用促進デー ゲーム・コロプラを実施  野岩鉄道もPR 
     
 沿線の観光地・大内宿への割引きっぷ 会津田島駅  かつては駅前旅館? 
     
会津田島駅にて  浅草行きの特急・リバティ  お座トロ列車 
      
 会津鉄道と野岩鉄道の分岐駅  野岩鉄道敷地に残るターンテーブル   

      見て、感じて、考えたこと   2022年7月
@ 観光客に向けて快適な乗り心地の車両が走っている。JRも郡山から快速列車を運行している。
A 保線はしっかりしているようで、揺れは少ない。
B 夏休み中の昼間だったので、高校生の利用が多かった。
C 沿線の観光地、芦ノ牧温泉、湯野上温泉、大内宿を宣伝し、コラボ切符もある。
D 鉄印帳も販売している。会津鉄道グッズも多彩に用意している。
E 会津田島駅に車両基地があり、中心になっている。東武鉄道の浅草行き特急「リバティ」が2時間間隔で走っている。
F 沿線には、耕作放棄地が目立つ。過疎化の進行は、農地の維持にも影響し始めている。人口減少に拍車がかかりそうである。
 これが大都市以外の日本全国の現実である。何とかならないか。
G 駅名標に野岩鉄道の表示はなく、2つの鉄道はシームレスである。
H 海外からの観光客の誘致に力を入れることが、生き残り策の一つだろう。

1回目 2004年6月
会津鉄道の起点・西若松駅 橋上にある改札口 東京往復きっぷのポスター
プレハブの駅舎 沿線は風光明媚 車内広告が目立つ
通学の大切な足 気動車はここまで(会津田島駅) 今年購入した新型気動車
会津マウントエクスプレスと新型気動車 浅草直通所電車(会津田島駅) 立派な!会津田島駅
 ← 野岩鉄道では沿線散歩を企   画している

会津鉄道 2001年度
設立
営業
キロ
旅客輸送人員(千人) 輸送密度
(人/日)
鉄道営業収入(千円) 営業損益(千円) 収支係数 全事業経常損益(千円) 出資者
1986 57.4  853 1,021 487,251 ▲220,428 145.2 ▲194,363 福島県、会津若松市、田島町など

野岩鉄道 2001年度
設立
営業
キロ
旅客輸送人員(千人) 輸送密度
(人/日)
鉄道営
業収入
(千円)
営業損益(千円) 収支係数 全事業経常損益(千円) 出資者
1981 30.7  681 1,052 437,265 ▲136,966 131.1 ▲132,053 福島県、栃木県、東武鉄道など

             見て感じたこと
 @ トロッコ列車の運行や展望車の導入など、観光路線として力を入れている
 A 車内広告が目立ち、車内放送にも広告が入っているように、色々工夫している。
 B JR磐越西線の喜多方駅直通の列車を設定するなど、利用しやすくなるように工夫している。
 C 沿線自治体が鉄道を支えていることがよくわかる。
 D 普通列車の塗装が痛んでいるなど、厳しい経営状況も垣間見える。
 E 記念乗車券や関連商品の販売は行われていない(駅にポスターやチラシはなかった)。
 F 東武鉄道との連携に力を入れている。会津田島駅からは浅草直通の電車が1時間に1本程度ある。

                

会津鉄道のHPがあります
野岩鉄道のHPがあります